ダイレーションの手順

術後半年間は形成した尿道が狭くならないように、尿道内にカテーテルを留置しておかなければなりません。尿道内にカテーテルを留置することをダイレーションと言います。ここではその手順を紹介します。

 

 

カテーテルを用意します。病院で貰ったカテーテルを15cmの長さにカットし、形成された尿道の長さの部分に紐を結わえておきます。私の場合は、形成した尿道の長さは13cmでした。左前腕で採取した皮弁の大きさによってこの長さは変わるようです。

 

このカテーテルを水洗いし、更に生理食塩水(または精製水)で洗浄します。

 

次にカテーテルに少量の潤滑ゼリーをつけ、尿道口からゆっくりと挿入します。

 

 

奥まで挿し込むと丁度尿道口に紐が来るはずです。

 

挿入できたら、結わえた紐をサージカルテープなどで陰茎にとめておきます。こうすることでカテーテルが自然抜去(勝手に抜ける)するのを防ぎます。

 

 

これを、排尿・排便のたびに行います。トイレに入るときにカテーテルを抜き、トイレが済んだらカテーテルを水洗いして、生理食塩水で洗浄して、潤滑ゼリーをつけて尿道口に挿入します。挿入できたら紐をテープでとめておきます。

 

処置が終わったら下着やズボンを着けますが、身体にぴったりのサイズよりもワンサイズ大きめのものを着けた方がいいようです。下着はブリーフなどぴったりしたものでなく、トランクスなどのゆるいものが適しています。

 


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