自力で病院と連絡を取って、自力で航空券を手配して、自力で宿泊先を押さえた上で渡航し、手術を受けて帰国する。その方法でタイで性別適合手術を受けることは勿論できます。しかし、それ等の手間を肩代わりしてくれる仲介業者というものも存在します。
私がはじめて海外での手術を受けた2005年渡航時には数が少なかった業者も、近年では随分、数が増えて、選択肢はぐんと広がりました。それぞれの業者にきっとそれぞれの特徴があるのでしょう。私は今回も前回と同じT社を択びました。
T社を択んだ理由は、先ず前回渡航時にも利用していて、私の事情を理解してくれているということです。私はうつ病やパニック障碍など幾つかの精神疾患を持っており、その点でも病院受診が必要であることを予め判っていてくれるというのは、安心の一要素でもありました。
それから、かかりつけの病院であるヤンヒー病院との取引があること。これも条件から外す訳にはいきません。また前回利用して満足度が高かったことも挙げておくべきでしょう。
2011年頃から何度もT社とメールのやりとりを続けて回答を貰うことで、自分が持っている不安を解消しながら検討を重ねて2012年8月にT社に仮申し込み(内金入金)をしました。
T社は私の要領を得ない質問や回答にも丁寧に応じてくれました。大変手間を掛けてしまったことと思います。また渡航時・滞在時にもかなりご面倒をお掛けしてしまいました。この場でお詫び申し上げます。T社のみなさま、すみませんでした&有難うございました。
アテンダンス料金のうち数%を納金すると仮契約が結ばれます。仮契約をすると渡航日数週間前にT社から下記のような書類が届きます。
海外への渡航の経験が豊富で、英語が堪能で、とても健康体であるなら、自力で飛行機も病院も宿泊先も手配してしまうのが最も手っ取り早いでしょう。しかし、私は旅行慣れしている訳でもなく、難儀なことにうつ病をはじめとする精神疾患を持っていてケアが必要です。
大抵の精神疾患は常に薬を服み続けることで病状を安定させます。しかし、手術前の少なくとも2週間前までにはすべての薬を断たなくてははなりません。つまり、うつ病その他でとてもしんどい状態で渡航し、病院へ行き、性別適合手術を受けなければならないのです。
そんな状態でタクシーを捕まえたり病院で受け付けしたり主治医のカウンセリングを受けたりするのは、とてもつらくてしんどくて面倒です。その難儀な部分を充分に助けてくれるのがアテンダンス業者です。私のような精神疾患持ちが他国の病院まで赴いて無事に治療を受けて帰国できたのは、業者の御陰です。
すべての人にアテンダンス業者の利用を勧めるものではありません。しかし、上手に利用することによって困難が排されることがあるのは確かです。
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